「仮面ライダー1号」藤岡弘、が送る生命のメッセージと自覚
公開中の映画
「仮面ライダー1号」
を見てきたましたので感想と感じたことを書いていこうと思います。
「ショッカーの残党を追って海外で戦い続けていた仮面ライダー1号・本郷猛は、長年の戦いから肉体の限界を寿命の限界を悟り。最後の時間をおやっさん 立花藤兵衛の孫である立花ゆいと過ごすために日本へ帰国する。だが日本ではショッカーから分裂した新たな組織ノバショッカーが生まれていた」
「藤岡弘、による平和や愛についての説教を聞かされるのでは?」みたいな不安を抱えて映画館に足を運んだのですが それは間違いでした
劇中で本郷猛が教壇に立ち 黒板に大きく「生命」と書き。
「戦争も環境破壊も 人間が自分の大切な生命を守るために誰かを傷つけてしまう自己中心主義 エゴイズムだ」と言った話を突然はじめ それを聞かされた高校生たちは「何言ってるのこのおじさん」と話を聞かずにヒソヒソ声で嘲笑するシーンが入ります
しかし本郷猛は彼らに「話を聞け」とは言いません
ただ一方的に語るだけです
その姿はまさに 世界を回った経験を元に「ヒーローとは武士道とは」といった事を語る「TVの藤岡弘、」であり、笑っている生徒たちはTVの前で「藤岡弘面白いなー」って笑ってる我々でした。
そうですこの映画完全に「藤岡弘、が真面目に若者にメッセージを伝える姿は面白くて笑ってしまう 笑われてしまう」ということに自覚的なんです。
そういう意図の上で見るようになってしまったらもう色んな物が見えてきますヤバイです
本郷猛に「なぜ他人の生命のために戦うのか」と問われたタケルが「生命は大切なものだから」とヒーローとしてある意味当たり前の解答をした時本郷猛はいいます「古いセリフだ」と
しかし物語終盤 改めてショッカーと対峙した本郷猛は言います「生命は大切だ」と
「それって古いセリフって」っというツッコミにも 最高の笑顔で「俺は本郷猛だ」と答え変身します 本郷猛・仮面ライダー1号という古いヒーローは永遠にショッカーと戦う概念であり その理由は生命が大切だから そういうことなんです
世界中の紛争地域などを見てきた藤岡弘が語るメッセージということでしたが
一番予想外だったのは「戦争は良くない」みたいなことは言わなかったことです
「そういった争いも人間が自分の生命を守るために相手の生命を脅かしてしまうエゴである」という さらに上から俯瞰したような生命全体の話をします
その上で「生きて 生きて 生き抜け」と生きろとだけこちらに伝えてきます
理由とか善悪とかそういうことではなく「生きろ」と
しかし本郷猛は古いヒーローです
戦いをヤメれば忘れられる存在であるとも示したようなシナリオでもありました
本郷猛は戦いに明け暮れ 世界中を飛び回っていたため
恩人であるおやっさんの孫娘であるゆいのことはある意味ほったらかしになっていました
その埋め合わせとして最後の寿命を彼女の家族としてすごすために、本郷猛はノバショッカーとの戦いを拒否します。
しかしその後、ゆいの肉体にある秘密を狙うショッカーに襲われ
戦いの中で本郷猛はその生命を落としてしまいます
本郷猛はヒーローをやめて一人の女の子のためだけに戦うと死ぬ
なんちゅー井上敏樹節じゃ
ですが世界は依然として大ピンチです
ノバショッカーによって危機が訪れています
そんな中で本郷猛は炎の中から蘇ります
人々がヒーローを求めるから
そして本郷猛自信も言い切ります「本郷猛は不死身だ」と
ここがこの映画を「藤岡弘、だった」と言い切るには惜しい部分です
不死身なのは「本郷猛」であって藤岡弘、ではない
そういう概念です
ちょっとまとまりがない怪文書になっちゃいましたが
仮面ライダー1号面白かったです
もっとお説教くさいのかと思ってましたが
そういうお説教臭いことは笑われちゃうと自覚したうえで伝えたいことだけ伝えていくその姿勢が良かったです、正義とか悪とかそういうことじゃなくて 生きるっていうそういう
ノバショッカーの存在そのものが雑だったりとか色々ダメなところもあるんですが
例年の春映画よりもちゃんとしてるし
何より新デザインになった仮面ライダー1号がめちゃくちゃかっこいいのでそれだけで損は無いです